当院では、急性期から慢性期まであらゆる症状に対応できる体制を整えており、有資格者が多数在籍しています。
また多くの疾患に対応できるように、施設基準を取得している兵庫県内でも数少ない総合病院です。訪問リハ・通所リハなど在宅支援にも力を入れており、医療と介護、両方に注力しています。
特徴
- 01急性期から慢性期
まで対応 急性期には、手術が必要な患者様も早期からリハビリを開始し、身体機能の改善および社会復帰が図れるよう努めています。慢性期にいたっては通所リハビリまたは訪問リハビリにより、日常生活の向上にむけたリハビリを中心に提供しています。
- 02有資格者が多数在籍
リハビリに携わる療法士は必要な研修を受講し、疾患に関する学会主催の指導士認定試験に合格しています。また、学術大会での発表も盛んに行われ、高度で専門的なリハビリテーションを提供しています。
- 心臓リハビリテーション指導士 7名
- 呼吸療法認定士 2名
- がんのリハビリテーション研修修了者 8名
- 03相談しやすい環境
当院では入院中だけではなく、退院後も外来通院リハビリ、通所リハビリ・訪問リハビリなどの介護保険にも対応し在宅復帰を全面的に支援しています。その際、退院後に通院リハビリや介護保険サービスに移行しても、同じ療法士と相談できる環境になっています。同じ療法士がアドバイザーになるため、患者様の既往や回復状況を把握できスムーズなリハビリ継続や再開が可能となります。何よりも顔なじみの療法士と安心、信頼が築かれ、相談しやすい環境になっています。
*現在新型コロナウイルス対策のため、同じ担当者にならない場合があります。
6大リハビリについて
当院では厚生労働省が定める以下の疾患に対応するリハビリをおこなっています。
運動器リハビリテーション
運動器リハビリテーションでは、変形性関節症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、五十肩、骨折などが対象となり、骨、筋肉、関節の運動器疾患に対する治療を行います。
治療は主にマッサージやストレッチで運動がしやすい身体の状態に整えたり、筋力トレーニングや歩行などの動作練習・指導により安全に日常生活が送れるように支援しています。
入院中の方には整形外科手術後の翌日からCPM(持続的他動運動装置)を併用して治療を行うなど早期退院を目指しています。肩こり、腰痛、足の痛みでお悩みの方もご相談下さい。
脳血管リハビリテーション
脳血管リハビリテーションでは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、脊髄損傷などの中枢神経疾患やパーキンソン病などの神経筋疾患、失語症、失認症などの高次脳機能障害などが対象となります。
筋力低下、麻痺などの運動機能障害や、座る・立つ・歩くなど基本的動作能力の改善を目的とした理学療法。食事・着替え・家事などの応用的動作能力や、仕事・通学などの社会的適応能力の改善を目的とした作業療法。発声や嚥下などの言語聴覚能力や摂食機能の改善等を目的とした言語聴覚療法を行います。
いずれも、患者様がより良い日常生活を送れるように支援しています。
廃用症候群リハビリテーション
廃用症候群とは、病気や手術などで過度に安静にすることや、活動性が低下したことにより身体に生じた様々な状態のことです。症状は筋萎縮、関節拘縮、起立性低血圧、褥瘡(床ずれ)などがあります。
廃用症候群リハビリテーションでは、一定程度以上の日常生活動作能力の低下を来している方を対象とし、出来るだけ寝たままの状態を避け、手足を動かす運動をしたり、座る時間を増やしたり、状態に応じて立ち上がりや歩行などの練習を行います。
床ずれに対しては、寝ている時の姿勢の工夫、調整などで、改善を図ります。日常生活動作能力の向上を目標として支援しています。
呼吸器リハビリテーション
呼吸器リハビリテーションでは、肺炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患、呼吸不全などが対象となります。治療は疾患や全身状態によって異なりますが、検査評価を行った後、呼吸機能の改善につながる胸郭の動きを引き出す治療や、痰をだしやすくする治療を行います。
また全身状態の改善に伴い徐々に運動量を増やし、呼吸方法の練習、呼吸筋や手足の筋力増強練習、歩行練習、全身の持久力練習などを行います。
入院中の方には退院後の在宅酸素療法、人工呼吸器療法も視野に入れて多職種と連携し指導を行っています。
心大血管リハビリテーション
心臓リハビリテーションでは心筋梗塞や心臓付近にある血管の病気をはじめ、高齢者に多い心不全、下肢の閉塞性動脈硬化症などが対象となります。当院では心臓リハビリテーション指導士資格をもつスタッフが、高度な知識を活かし、効果的かつ安全な運動の強さで有酸素運動や負荷トレーニングを実施しています。
心臓リハビリは長期生命予後の改善や心血管に起こる病気の抑制、運動持久力の向上による生活の質の改善などが期待でき、国内の研究でも薬剤治療やPCI(ステント手術)とならび、大きな効果が報告されています。
また当院では心肺運動負荷試験の実施が可能であり、運動中の安全性はもちろん、医学的根拠に基づいた運動処方、潜在的心血管リスクの診断も行っています。
がんリハビリテーション
がんのリハビリテーションでは、入院中で手術などの治療を行った方が対象となります。がんは進行や治療過程で様々な障害が起こるため、身体面だけでなく精神面も含めたケアが必要になります。そのため治療は機能障害の予防、機能の回復、セルフケア能力の維持・向上、終末期の症状緩和など時期や症状に合わせて行います。
当院では、患者様やご家族様の希望を尊重し、個人に寄り添ったリハビリにより、身体的な回復を高め、精神的なサポートも行います。
また痛み・呼吸困難感などの症状がある方にはマッサージや呼吸介助で和らげるなど、早期に社会や家庭に復帰できるよう支援しています。